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簡単!マクロ講座
第50回〜おわりに〜
毎週1回お送りしてきた,「簡単!マクロ講座」も今回でまる1年,50回目となりました。
初歩の初歩からやってきて,ちょっとした便利なことも,一つのシステムも作ることができるようになったことと思います。
連載の間には,励ましのお言葉やご質問などをいただいたり自分にとっても勉強の場とさせていただきました。
今回で「簡単!マクロ講座」はおわりです。
最後におもうところいろいろをお話しします。個人的な見解でお節介のようなこともありますがご了承下さい。
前回のマニュアルの重要性とも関連しますが,マクロを使うときは人にわかりやすいようにしておく必要があります。
自分が将来責任もって対応するものであれば自分にさえわかればよいのですが,業務で自分が異動後に後任者にも役立つようにするためには誰が見てもわかりやすいようにしておいたほうがよいからです。
例えば,コメントを一切書いていないとか,わざと難しいコードを使ったりとかはまずいですね。
どんなコードを使うかはその人の得手不得手がありますからある程度仕方ないかもしれませんが,そのコードが何をしているかなどコメントを書くことは忘れてはいけません。
業務で表を作ったり,その表を便利に使うためにマクロを書いたりすることは当然お給料をもらってやっていることですから,後任者がそれを使えないようでしたら投資の効果が半減してしまう可能性もあります。
後任者がマクロを知らないからなんでもいい!なんてことは絶対にありません。美味しいものを作るということはこういったことも含んでいます。
マクロ講座としてマクロの使い方を中心にやってきましたが,私たちはマクロが使えなければならないということはありません。エクセルだけでも相当高度な事務処理ができます。でも,せっかくエクセルにはこんな便利な機能があるのですから使わない手はありません。
使うにしてもうまく使わないといけません。
パソコンが普及してきて個人の事務処理能力は一昔前に比べて数倍アップしていると思います。でも,パソコンに振り回されていることも否めません。そこをどう折り合いをつけるかが難しいところです。使っているつもりが使われていたんじゃ笑い話にもなりません。パソコンを使うために仕事をしているのではなく仕事をするためにパソコンを使っているんですよね。
近年パソコンが普及したことにより,エンドユーザコンピューティングという言葉が頻繁に使われるようになってきました。
「エンドユーザコンピューティング(EUC)」とは,エンドユーザ(コンピュータの専門家ではなく一般的な利用者のこと)が自部門の業務処理をパソコンやパッケージソフトを利用して自ら行うことです。
もうすこし高度になると「エンドユーザデベロップメント(EUD)」といって,エンドユーザが簡易プログラム言語やマクロ言語などを使って自部門の業務処理システムを構築することになります。
私たちが日頃パソコンを使うことはEUCそのものですが,コンピュータが発達したから仕事が増えたとか,EUCのために忙しくなったということがないようにしなければいけません。
このへんでおわりにします
いままでの回は目次から必要なところを必要なときに見てください。「あのコードはどんな使い方だったっけ?」なんてときにも便利かも!?
最後に本講座の題材にしていた「あてな」の完成形である拙作「宛名ラベラー」のラベル印刷部分のコードを公開しますので参考にしてください。→ atenacode50
エクセルファイル「34あてな.xls」にそのまま貼り付けて動くように若干手を入れてます。コピーペーストして実際に動かしてみてください。
きれいでない部分もありますが,こんなコードで動いているということがみなさまの勉強の参考になればうれしいです。
長い間「簡単!マクロ講座」をご愛読いただきありがとうございました。
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