ソフト名 | 測量図確認くん |
概要 | ・座標法による面積計算ソフトです。 ・XY座標を入力すると各点に囲まれた面積が表示されます。 ・筆界点間の距離と形状も表示されます(不正確ですが・・・)。 ・復元要素も作成できます。測量図を基にトータルステーション抱えて現場で簡単な確認をするのに使ってください。 ・測量図を確認するにはもってこいです。 |
きっかけ | 升目にいっぱい細かい数字が並んでいて,これって本当にあってるのかなぁ?と思い始めたら自分で確認してみないと気がすまなくなりました。 でも手で計算してたら日が暮れちゃう。電卓でも大変。こんな時に表計算ソフトは役に立つ。 この手のソフトは市販ものは高いし使い方がわかんないんですよね。ただ測量図に書いてある計算が正しいかどうか知りたいだけなのに。それに自分で作れば信頼性も間違いなし!(本当か?)というわけでつくりました。 |
しくみ | 座標法で手計算する方法をエクセルにやらせているだけです。 あと特別なことはユーザーが間違って入力しないように異動できるセルを制限していることと,エクセルのグラフ機能を利用して点のだいたいの位置関係を表示できるようにしています。(でも正確じゃありません) |
いろいろ | これは私がエクセルで初めて作ったソフトです。 ソフトと呼んでいいかどうかは議論のあるところ(誰も議論してないけど・・・)ですが,一応座標値を入力するだけでユーザーの必要な情報を得ることができるという点では立派な?ソフトでしょう。 座標法をちょっと勉強し,試行錯誤で作りました。測量関係も知らなきゃできないし,エクセルもある程度詳しくないとできないのでちょっと専門的でした。 これが高じてその後,測量士補試験に合格しました。 面積や点間距離はすぐに答えがでるようになったけど,ちょっと色気を出して取りかかった形状表示に苦労しました。 結局のところ,座標値によってうまくいく数値もあればうまくいかない数値もあることが判明。どうも数値の大きさに影響している模様。これはグラフ機能を考えたら当たり前なのかも?いまだによくわかってません。 まっ,このソフトで表示された形状と本物の測量図の形状が違うからって本物を疑う理由はないですけどね。でも,面積と点間距離はまず間違いない答えがでるので,もしあわなかったら測量図を疑ってみる価値はあります。 測量図ができる課程を知っている人ならその可能性もおわかりですよね。(多分) V2.4 ずっとほっておいたら結構使ってくださる方がいらっしゃって,あるとき座標値を0にすると正しい面積が出ないというご指摘をいただきました。 これは予想してはいたのですが,通常の測量で0座標を使うことがないのでほっておいてました。 研修なんかでは0値を使うことがあるようなので何とか対応しました。 本来座標法では {X(n+1)−X(n-1)}×Y という式を使うのでY座標が0だったら計算できないのです。 そこで,Y座標が0だったときは全てのY座標に1を加え計算することにしました。 これにより結果は正しくなりましたが計算の途中経過がY座標に1を加えたものになっていますから検算する際はそのことに注意してください。 また,50点くらいまでほしいという要望もいただき対応しました。 V2.4 5年以上バージョンアップすることもなく,たま〜に使う程度だったのですが,自分で仕事で使ってみて必要な機能を追加してみました。 測量図の座標値を基にトータルステーションを抱えて現場で簡単な確認をしようと思ったのですが,TSにデータを入れていくほどの仕事でもないし,かといって復元要素を手計算するのもめんどうだったのでなんとかしてみました。 機械点をどこにするかは決めているけれども,現地に行くと予定(計算)していた後視点(ソフト上では参照点としていますが用はバック点のこと)が視通ができないなんてときに,他の候補の後視点もいくつか計算して一枚の用紙に印刷して持って行くと便利だなと思います。 一つの機械点で一枚印刷しておくと便利です。ついでに点間距離も出ていますので距離と角度の確認に便利です。 印刷して現場に持って行くことを考えて一枚に一通り必要な情報が入るようにしたつもりです。 |
履歴 | V1.0-1999/5/5-身内に公開 V2.0-1999/5/8-公開したとたんに重大なバグ発見 V2.2-1999/8/8-X座標がプラスの時に面積がマイナス表示になるバグを修正 V2.3-2002/9/5-公開用に使用方法を修正 V2.4-2003/12/21-筆界点を50まで入力できるよう改良,備考欄を追加,Y座標に0の値がある場合にも対応 V2.5-2009/5/9-復元要素を作成する機能を追加 |
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DL | Vector |